#つまみ細工 でんぷん糊について

糊の種類

通われている生徒さんをはじめ、ネットなどでも一番質問が多いのはつまみ細工で使用している「糊」についてです。

以前にも少し糊について書いたのですが、もう一度少し書いてみたいと思います。

代表的なでんぷん糊は二種類あります。一つは昔ながらに煮出して作られた煮出し糊。もう一つは冷糊法という化学製法によって作られている糊です。やまと糊など、文具店で売っている糊が後者に大量生産に適した糊です。化学製法で作られている糊は熱を加えてでんぷん質を出すのではなく、原材料の中に苛性ソーダを混ぜて化学反応によってでんぷん質を作り出します。
昔ながらのでんぷん糊は小麦でんぷんなどを長時間かけて煮ることによってでんぷん質を作り出します。
冷糊法で作られた糊の粒子がとても小さいく整っているのと比べると、煮出し製法のものは粒子が大きいのです(目で見えるレベルではないです)。当然、粒子が大きい方が布や紙への染み出しも抑えられます。
また化学製法の糊は多少塩分が含まれるため、その塩分によって紙や布が変色してしまうこともあるのに比べ、煮出し製法は塩分を一切含まないためその心配がありません。

などの理由から、LittleTsumamiで使用しているのは煮出し製法で作られたでんぷん糊で、みなさんにもそちらをオススメしています。

糊の取り扱いについて

つまみ細工で糊を使うときは糊板とセットで使用します。糊板はみずにしっかり浸けてから使用しますので、板に含まれた水分を糊が吸収していきます。ですので一度板に出した糊は基本的には破棄しますが、もったいない場合は別容器で保管しておきます。しかし一度使用したのりには水分のほか、糸くず、染料などが混ざっていて腐敗の原因となりますので、保管する場合はすぐに使用するようにしましょう。

始めに糊を出すときに、無駄にならないように必要なぶんだけを出すように心がけると良いです。

板に出した糊はすぐに伸ばしてしまわずにしっかりと練ることが大切です。でんぷん糊は練れば練るだけ接着力が上がります。練り上がりのタイミングですが、出した時より少し艶が出て滑らかになるくらいまでは練るのがいいと思います。はじめはそのタイミングも難しいですが、何度かやっているうちにわかるかと思います。